9月4日(金)
今日は初めて一日中雲っていた。
どうやら、今年はLong Beachでもスペシャルな暑さだったらしい。
お母様これはなんのギャグですか?
今日気がついた・・・
[独り言コーナー]
林望の『イギリスはおいしい』おもしろいです。笑いながら読んでます。夕方マーケットで、ビールを買うためのIDをレジに提示したら、その男性はなんと、私と生年月日がすべて同じだった。彼の名札のID71.11.14。おおーすごい偶然。まわりのお客さんに笑われた。
9日からBig Bearという避暑地に4泊5日の修学旅行に行きます。Villageだけではなく、ロサンゼルス精神保健協会が運営するネットワークグループProject return: Next stepの企画。この日程で69ドル。学生で単身だから可哀相にと安くしてくれたわけだけど、これでだいぶホテル代がういた。Joyceも一緒。引率はGail Greenと、Bill Compton。←10月に日本に来ます。
本日のスケジュール:Wroking with Tom(PSC):精神障害高齢者の現実
今日はとても気が重くなる一日だった。決して恵まれているとは言えない高齢の精神障害者の人たちの現状を見てきたが、精神科病棟で看護士としての勤務経験をもつTomとの1日は、Villageのサービスを受けていない人の、悲惨な状況の確認だった。
9:30
Team3 Mtg各自担当メンバーの報告。今週はLilyとJessicaと一緒に行動させてもらったので、話がわかりやすかった。
ちょっと長引いたので、終わるまで面接を待たせていたTeam3のメンバーが、怒って騒ぎ出してしまった。10:00
Long Beach Community Medical Hospital今日で3回目の閉鎖病棟。前回Lilyと訪れた抑制中の女性の様子を見にいく。ものすごく元気に落ち着いていて、抑制はとれて自由になっていた。
彼女は妄想的分裂症なので、前回は私を恋人の新しい彼女かと思って怒っていたけれど、今回はそんなことなくて、私に今日の服装が可愛いか聞いたり、作ったステンドグラスを見せてくれたりした。が、こっちに来て2日目の朝に訪れた老人の女性は、全然だめ。Tomに「この子はあなたの3人目の奥さん?」とか聞いていた。すごく怒ってたし。彼女は服薬治療を拒んでいるので、対策が練られている。
11:30
Intercommunity Care CenterTomのメンバーが入っている高齢者の精神障害者収容センター。閉鎖病棟。
入り口の看板。施設は1階建ての平屋つくり。
今日までの経験で、1番悲しかったところ。
ここは本当に悲しかった。高齢と、服薬治療のため、多くの老人は、車椅子やソファーに座ってうなだれたまま、ぴくりとも動かない。一瞬『レナードの朝』を思い出したけど、ここの人の多くは精神障害者だ。
施設は広く充実しているし、尿の臭いも甘い香りの防臭剤で消されているが、徘徊できる老人たちでも一言も会話を交わさない。地べたに座り込んでいたある女性は、"There is no God. I don't believe God!"と怒鳴っていた。Tomのメンバーはその中でもっとも良い状態だが、それでも心がすさんでしまって、Tomの語り掛けをかたくなに拒んでいた。この人たちは、家族に見放されているケースがほとんど。高齢なため、最期の場所になることも少なくないそうだ。それでも今日訪れたメンバーは、Villageの存在でまだ救われているはずだ。
12:30昼食(ピザ)
気分転換にTomが観光地Shoreline Villageに連れていってくれた。明日は土曜日、また行くので報告は今度。
LBCMHにいた看護婦さんとばったり会う。Tomの昔の同僚らしい。
13:30
Lincorn Memorial Cemeteryつまりお墓。今日は暗いことばかり。メンバーの女性が、祖母が亡くなったことを親から知らされておらず、墓地の確認につきそい。敷地に入っても見渡す限り原っぱだから、お墓なんかないじゃん、と思ったら、下をみると地面にはりつく形式でおびただしい数の墓標。ゾンビの発想を一瞬にして理解した。
彼女は落ち着いていたが、Tomも2年前にお父さんをなくしていて、車中お葬式の話をしているので、どんよりする。けど、午前中で疲れていた私は、呑気にうたた寝・・・15:00
apartment
57歳の女性メンバーが暮らすアパートを訪問。普通のアパートで料理も選択も自分でするのだけれど、基準は生活支援をうけている人向けらしく、中でイベントが時々行われるらしい。
この女性は、躁鬱プラス分裂症らしく、ただいつも落ち着いていて、感情を表に出さない人。友達が少なく、人付き合いが嫌いなのが残念なので、TomはVillageのActivityに彼女を誘うため、訪問。私のことは前もって知らせておいたようなので、どちらかというと今日は友好的だったと信じよう^^;
インテリアのすごく素敵なお部屋で、一瞬にして「私もこれを真似しよう・・・!」と決意。お部屋のアクセサリーをいろいろ見せてくれた。動物のマスコットが多かったから、ペット飼えばいいのにな。1階に犬つれているおじさんいたし。Tomもペットセラピーはいいよねえ、うち子供いないから奥さんがペット大好きなんだよ、といっていた。
16:00
Villageにもどる。金曜日だし連休前なのでみんな嬉しそう。Markに今日あったこと思ったことを話してたら、5時近くになったので、帰ってきた。
Tomは現在おそらく50代半ば。精神科病棟での勤務経験から、恵まれない環境で生きつづける精神障害者の実態を教えてくれた。とくに、今日午前中のIntercommunityの例は、Tomにとっても本当に悲しいところだという。
また、アメリカの精神科病棟は、アメリカの社会的背景も反映しているようだ。Tomが以前勤めていたロサンゼルス郡のある病院は、精神科は5つの病棟に分かれている。
@一般閉鎖病棟
日本の精神科病棟にあたる病棟。精神分裂病・躁鬱病で、18歳以上の成人が対象。
A児童病棟
虐待など3歳から10歳くらいまでの「幼児・児童」と呼ばれる精神病患者が対象。Tomいわく、この病棟にいる患者は物心つく以前の幼児であるだけに、救いがたいものがあるらしい。
B中毒患者病棟
アルコール・ドラッグ中毒から、精神障害を発症したケースが対象。日本に比べて比率が高く、ドラッグの種類は、マリファナ・コカイン・スピードの3つをよく耳にする。
C性同一障害病棟Sexual Disorder
正確な呼び名と対象者は未確認。西海岸はゲイやレズが多いし、人権問題にまで拡大しているので、対象となり得ると考えられる。
DPTSD病棟Traumatic Unit
心の傷をもつ人が対象。日本では阪神大震災でこの症状が注目を浴びたが、カリフォルニア州の場合、収容対象は主に性犯罪の被害者。
と、ざっと軽く整理するだけで、アメリカ社会の問題点を十分に反映している構造となっている。Cに関しては、ちゃんともう一度確認しておきますが・・・ちなみにBに関しては、昨日Jessicaと訪れたVAにも、中毒患者用の病棟が完備されていた。
はーくたびれた〜^^; 高齢精神障害者の施設を見たあと、林望の本を読んでいたら、この詩が心に染みた。本当に、人生の最後を送るには悲しいところでした。
四羽の鴨は 池に
あを草は あなたの岸辺に
春の空は あをく
白雲は 行き行くただそれだけ それだけのこと
思へば 遠いむかし
思ひ出は なみだぐまし
William Allingham『思ひ出』 林望訳
さあ、明日から3連休だ!明日は、Long Beach港の観光地にくりだします。日曜日はJoyceと教会にお昼まで出たあと、Shoppinf Mallの良いところにいこうという話になってる。月曜日は労働感謝の日で祝日だけど、Villageでメンバーだけのパーティーがあります。
今、19時30分。今夜はのんびり過ごせそう〜♪ハードだったから顔がきてる。やつれてほっぺたもこけてるんです・・・。きっと今夜だけだけど。
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こわいだろう。
明日にはもうちょっとのんびり顔になってますよーに^^;